クラウドファンディング学

クラウドファンディング学

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<リターンについて>

クラウドファンディングショップで展開するものは、プロジェクトの「リターン」になります。

ショップという名前からすると「商品」を想像されるかもしれませんが、もちろん「サービス」でもいいわけです。

実際、現在のクラウドファンディングのプロジェクトでは、リターンとしてサービスを設定している人は少なくありません。

ただ、どちらを並べるにしても、やはりショップであるからには種類は多い方がいいでしょう。

人によって好みはまちまちですし、たくさんのラインナップの中から選べる方が楽しいでしょうから。

今までのプロジェクトでは、大体5~10種類ぐらいを設定している人が一般的かと思います。

しかし、ショップスタイルの場合は、できれば20~30点ぐらいはあった方がいいかもしれません。

サムネイル形式でショップを構築した時に、ある程度のボリュームがないと寂しく見えますからね。

「そんなにたくさんの種類をどうやって用意するのか?」・・・・そんな質問もあるでしょう。

確かに、プロジェクト本来の目的とは別の部分でエネルギーを消費させられることになります。

でも、単なる寄付ではなく「購入型」であればこそ、そこには普通のショップと同じく「商品の価値」が問われて当然であり、よってその内容をしっかりと吟味するのは当然ではないでしょうか?

これまでにも、リターンが”しょぼかった”ために、せっかくのプロジェクトが成功しなかった例も決して少なくないと聞きます。

そういう意味でも、これまで以上にリターンの重要性をしっかりと認識するべきではないかと思うのです。

NPOやNGOにとっても、クラウドファンディングは有効な資金調達法と言えるでしょう。

けれども、そうした組織の多くは財政状態が苦しく、結果として「助成金」に支えられ、かつそれを頼らなければならなくなっているのも現実なのです。

そうした中で、もし支援者だけでなく一般の人々にも継続的に購入してもらえる商品やサービスがあったなら、それは組織にとってかけがえのない収入源になると思われます。

ですから、リターンの企画にエネルギーを費やすことは、決して無駄ではないと思うのですがいかがでしょうか?

今では「BASE」を始め、無料でネットショップを構築するための様々なサービスがあります。

皆様もぜひお試しになっていただければと思います。